国民生活センター相談情報部のレポートによると、社会の高齢化、単身世帯の増加や女性の社会進出が進む中、キッチンや浴室の清掃、エアコンのクリーニング等のサービスを提供する「ハウスクリーニングサービス」に関する相談が寄せられているそうです。
国民生活センター相談情報部が、「ハウスクリーニングサービスを利用するときの注意点」を挙げているので、契約時の参考にしてみましょう。
1.希望の明確化
- どこをどのようにきれいにしてもらいたいのか明確にしましょう。
- 電話等で勧誘を受けた場合は、本当に必要か考えましょう。
2.事業者の検討
- ホームページ等で情報を集め、複数社を比較、検討しましょう。
- 価格の情報を集め、一般的な価格を認識しましょう。
- サービスの内容、利用方法、効果を確認しましょう。
- ハウスクリーニングサービス業の開業には許認可等は不要ですが、ハウスクリーニングサービスに関する資格を有しているかや、口コミ・評判等も参考にしましょう。
3.見積もり
- 自分の希望と事業者の認識とにズレがないように、十分にコミュニケーションを図り、疑問点は必ず解消しておきましょう。
- 見積もりは必ず書面で受け取り、記載内容に自分の希望が反映されているかチェックしましょう。
- できれば複数の業者から見積もりを取りましょう。
4.契約時・当日
- 契約書をよく読み、見積もりの際に伝えた希望が記載されていることを確認し、分かりにくければ口頭で説明を求めましょう。
- クーリング・オフや解約方法、破損や紛失等が起こった際の対処方法等の補償規定について十分に確認しましょう。
- 貴重品は必ず事前に片付けましょう。
- 強い薬剤を使用することもあるため作業後は十分に換気しましょう。
5.終了後・トラブル時
- サービスについての不満、清掃箇所の破損や物品の紛失等は発生したときには、速やかに事業者に申し出ましょう。
- 破損等は写真等証拠を残しておきましょう。
- 事業者との話し合いでは解決しない場合には、見積書や契約書等の書面を持参して、消費生活センターに(188)に相談してください。
まとめ
ハウスクリーニング会社の多くは顧客のことを考えて丁寧なサービスを提供していますが、業界への参入が比較的容易であることから、悪質な業者が入り込んでいることも事実です。
それゆえ、ハウスクリーニングサービスを利用する際には上記の注意点を参考にしながら、事前にトラブルを回避できるように心がけましょう。